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Flower story 《 BLEACH 》

第16章 目覚めた太陽


そこで桜は目が覚めた。


「……ここは…………。」


先ほどまで一護が寝ていたはずの部屋だった。

すこし体がダルくて枕に顔を埋める。

フワッと一護の匂いがして顔を真っ赤にしてしまう。

でもどこか安心するその匂いの枕を抱きしめる。


(これじゃ、あたし変態みたい………………。)


そう思いつつも枕を手放せない。


「……一護………………。」


思わず声が出てしまった時だった。




一「なにカワイイことしてんだよ桜。」




「えっ!?!?」


パッと顔をあげるとそこには一護がいた。


「う、そ………………。」


見られた。 嫌われた。

そんな感情が次々と浮かんでくる。


一「なに枕持って俺のこと呼んでんの。」


一護は微笑みながら桜に近づく。

しかしその微笑みは桜には見えなかった。


一「ほら、枕どけろって。」


「………………。」


ずっと枕を顔に押し当てているから。

なら、仕方ない。と一護は桜に囁く。


一「そんなに俺に会いたかったのか?」


優しすぎる 甘すぎる囁きに桜はなぜか
涙がこぼれてしまう。


「……め...さい。」


一「えっ、桜?」


「……ごめんなさい、もう2度としないから…。
ごめんなさい、お願いだから嫌わないで……。」


一護はその言葉に目を丸くする。

嫌うわけがない。

こんなにも嬉しかったのに。


一「あのなぁ、俺が桜を嫌うと思うか?」


「だって……こんな…こと…………。」


一「バカ。」


そう言うと一護はバッ!!と枕をとって
遠くに放り投げた。


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