第16章 目覚めた太陽
喜「…まだ桜さんを傷つけるんスか君は。」
一「なっ!?」
喜「桜さんはアナタにそんな顔をさせるために助け出したんじゃないんス。
それは君が1番よく分かってますよね?
だったら、そんな顔しないで下さい。
これ以上、桜さんを傷つけるようなら……
容赦しないっスよ。」
一「………………。」
喜「アナタは尸魂界に行く方法がないと思ってるんスか?」
一「あるのか方法が!?!?教えてくれ!」
喜「モチロン教えますよ。でも条件がひとつ。
これから10日間アタシと戦いの勉強をしましょ。
勝てます?今の君がまた彼らと戦って。
弱者が敵地に乗り込むことは自殺といいます。
朽木サンを助けるため?桜さんを苦しみから解放するため?甘ったれるんじゃない。」
喜「死にに行く理由に他人を使うなよ。」
喜助はそう言うと一護に改めて向き合う。
喜「尸魂界は執行猶予をするのに1ヶ月は期間を取ります。それは朽木さんと場合も同じはず。」
一「……10日で俺は強くなれるか…………?」
喜「勿論。キミが心から朽木さんを救いたいと思うのなら。」
一「……10日で俺は桜を守ることができるようになるか……?」
喜「はい。なります。いや、ならせます。
想うという力は鉄より強い。ハンパな想いならドブに捨てましょう。
10日間アタシと殺し合いできますか?」
一「どーせ、俺がやらねぇったら誰もするやついねーんだろ。やってやる!!!!」
桜を守ることができるようになるために。
もうあんな顔をさせないために。
もう2度と同じことを繰り返さないように。
一護は決意した。