第15章 再会した空と花

吹き飛んだ恋次の顔には思いっきり
刀傷が残っていた。


恋(なんだコイツの異常なまでの霊圧の上がり方は！？
さっきまで死にかけてたじゃねぇか！！
どこからこんな力が湧いてきてんだよ！？！？)


一「はっ、どうしたよ！！！動きがニブくなってんぞ！？」


恋(バカいえ！テメェが速くなったんだよ！！)


一「今俺はお前に負ける気がサラサラしねぇ！！
傷の痛みもねぇ！！！終わりにしようぜ！！
俺が勝って、終わりだ！！！」


そして一護が恋次に向かって斬魄刀を振り下ろした時だった。

一護の刀身が消えたのは。


一「なっ！？！？」


バッ！！と目をやり恋次が動いてないことを確認する。

しかしもう1人。

そのもう1人の人物が一護の刀身を持っていた。


恋「…………隊長………………」


朽木白哉が一護の刀身を持っていた。

そして白哉が刀を抜こうとした時。

一護は構えたはずだった。

なのに……………………


ドッ！！！！


一護の目の前には血しぶきがあった。

それが一護自身のものだと理解するのに時間はかからなかった。

気づけば白哉は一護の後ろにいて。


一(なんだよこれ。後ろから刺されたのか前から刺されたのかも分からねぇ。 痛てぇ。 )


一護の体が傾いて倒れている時。


白「……鈍いな……倒れることさえも…………。」


ル「白哉兄様！！！」


そして第二撃が一護の体を通ろうとした時だった。


白「！！！！！」


バリバリバリバリバリッ！！！！！


身の危険を感じた白哉が後ろに飛ぶ。

案の定 白哉がいた場所にはあるものがあった。


白「………………雷……。」


白哉がいた場所には雷が落ちていた。

そして白哉は一護に目をやった。


白(……この子どもが何かしたのか…………？)


そう思う白哉だったがこの考えは間違っていることに気づく。

なぜなら一護は血を流しながら倒れているのだから。


白「…………誰だ………………。」


暗闇から現れた人物。

顔は闇でよく見えないものの一つだけ分かることがある。

そのたった１つの特徴で白哉は手が震える。

だってその特徴は……………………


白「…………黄色の…………髪……………………。」