第15章 再会した空と花
ル「……私に行く場所は……ないのか。」
夜道を1人走るルキア。
すると……。
?「よくわかってんじゃねぇか。
まあ、言い方変えりゃこうしてここにいたおかげでテメェは長生きできたってことだがな!」
ル「貴様、恋次!?阿散井恋次か!?!?」
その瞬間。
ルキアの目の前に斬魄刀が振り下ろされた。
その斬魄刀はあろうことか地面に穴を開けたのだった。
地面の穴が先ほどの斬魄刀の威力を表しているかのようだった。
恋「はけよ、ルキア。お前の力を奪った人間はどこにいる?」
ル「な、なにをいっておるのだ?義骸に入っているから力を無くしたとでも?
ましてやその力は今や人間にあるとでもいうのか?」
恋「いーや、人間だろ。じゃなけりゃテメエがそんな人間の顔してる訳がねぇ!!!
朽木家に養子として引き取られ死神としての英才教育をうけた朽木ルキアともあろうもんがそんな人間見てぇな顔してて言いわけがねえ。
そうですよね、朽木隊長。」
恋次の最後の言葉にルキアは心臓が止まりそうになる。
冷や汗をかきながら後ろを振り返る。
ル「……白哉…………兄様………………。」
白「……ルキア…。」
そしてルキアは何かを感じてその場からすぐに離れた。
そこには斬魄刀をルキアに向けて振り下ろした恋次の姿があった。
恋「人間への死神能力の譲渡は重罪だぜ。
さあ、はけよルキア。俺達はテメエを捕らえテメエから力を奪ったヤツを殺す。
さっきのやつは躱したんじゃねぇ。
躱させてやったんだ。次は斬るぜ……。」
またしてもルキアの背中に嫌な汗がながれる。
すると恋次に向かってもの凄いスピードで光の矢が飛んできた。
恋次はそれを躱し、飛んできた方向を見る。
?「丸腰の女の子相手に武器を持った男が2人。
僕はあまり好きじゃないな、そういうの。」
恋「……誰だテメエ。」
?「ただのクラスメイトだよ。死神嫌いのね。」
ル「…………石田……。」