第15章 再会した空と花
ル「私はこちらの世界に関わりすぎた…………。」
好きだった、この世界の人たちが。
楽しかった、ここで過ごした日々が。
羨ましかった、井上が竜貴が。
そして桜が。
ル「こんな感情、持ってはいけなかったのに…。」
去らなければいけない。
見つかる前に。
大事な人たちを危険にさらさないために。
?「へぇー、まさかホントに義骸にはいってるとはなぁ。」
夜の道を1人走るルキアを上から見下ろすふたつの影。
?「二番隊からの連絡がなけりゃ気づかなかったっすねぇ。
いやぁ、今回ばかりはあいつらに感謝だ。
ねぇ、隊長?」
?「……そうだな…。」
?(隊長、あの日からまるで感情がなくなったみてぇだ。
アイツがいた時はまだ笑ってた。
でも、アイツがいなくなってからは本当に感情がなくなったんじゃねぇかってぐらい……。
無理もねぇよな。だって隊長はアイツを……。)
?「何を考えている 恋次 。行くぞ。」
恋「わかりました、朽木隊長。」
恋次と呼ばれた赤髪の男と朽木隊長と呼ばれた黒髪の長髪の男は夜の空を移動した。
ルキアを追って…………。