第14章 目覚めた花の新たな能力
桜が後ろを振り返ると。
「一護ーーー!!!!!!!!」
一瞬で血まみれになった一護の姿があった。
一護の後ろには一際大きな虚がいて……。
桜は一護のもとに駆け寄る。
一「桜……なんで…来た……んだ…。」
「一護、血が!!!!」
一護の体からはとめどなく血が流れる。
一「いい…から…………逃げ…ろ……。」
「今の一護を置いて逃げれるわけがないでしょ!」
一「バカ…!!」
そう言って一護は桜を強く抱きしめた。
そしてその瞬間、桜の目の前は血に染まった。
「えっ」
桜を抱きしめる手の力が弱まり桜の肩からずれ落ちる一護。
そして理解した。
一護が虚の攻撃から庇ってくれたということを。
「…どうしてっ……!!!!」
一「言った……じゃ…ねぇか。
お前…が………傷つくのは……我慢……できねぇ。」
「だからって!!!!」
一「はやく……にげろ…桜………。」
そして一護の呼吸がだんだん小さくなっていく。
「嫌、一護!!!!ねぇ!!!嫌………!!」
「一護っ!!!!!!!!」
その瞬間、桜の首元が光り出した。
「な…に……これ。」
光の正体は……………………。
「ネックレス…………?」
一護がくれたネックレスだった。
そのネックレスが光っている。
なぜだろう。
たくさんの言葉が頭に流れ込んでくるのは。
そして桜の頭の中でひとつの言葉が光り出す。
そしてその言葉を唱える…………。
「羽ばたけ 色蝶!!!!!!」