第13章 雲と出会った太陽
「ねえ、ちょっと!!どうしたの!?」
改造魂魄は桜を抱えながら また走る。
少し沈んだ顔をして。
改「...じゃねえか。」
「え?」
改「ひでえじゃねえか。あのガキども。
ゲームにだって心はあるんだ。
簡単に消すとか言っちゃダメなんだよ。」
「あなた......」
桜が言いかけた時だった。
ゾワツ!
嫌な悪寒がした。
あの小学生がいたあたりから。
「ねえ、戻って!さっきの場所に!」
改「..................。」
「わかってるんでしょ!?危ないのあの子達が!」
改「.........でも、」
「今度はゲームのやつが消されるんじゃないの!
本物の人間が消されるかもしれないのよ!?」
改「!!!!」
「わかったらさっさと戻って!!!」
改「くそっ!」
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小1「あーあ、やってらんねえ。」
小2「それもこれもアイツらのせいじゃねえか。
アイツらが俺らのゲーム壊すから。」
小3「それにしてもよー......」
この時。
小学生たちの頭上には虚がいた。
その虚は大きな口を開けて小学生たちを襲おうとする。
ドンッ!!!!
小「「「なっ!?」」」
小学生たちは驚く。
さっきの自分たちのゲームを壊した男の高校生が2人の小学生を。
女の高校生が1人の小学生を抱えて横にとんだから。
「ま、間に合った...。」
改造魂魄と桜は小学生を離す。
改「逃げろお前ら!」
小「「「は?」」」
いきなり逃げろと言われ何がなんだか分からない小学生たち。
改「早くしろ!死にてえのか!?」
その瞬間だった。
虚が足を伸ばして改造魂魄を攻撃しようとする。
「危ない!!」
しかし、桜が改造魂魄に突然抱きつき
虚の攻撃をくらったのは桜だった。
肩からはとめどなく血が流れる。
改「おい、アンタ!!」
小「「「うわあ!血だあ!!」」」
小学生たちは桜の血を見て一目散に逃げ出した。