第13章 雲と出会った太陽
一「改造魂魄!?」
ル「そうだ。前に尸魂界で尖兵計画という計画が持ち上がってな。」
一「すぴあ、へっど?」
ル「そうだ。死んだ人間の体に戦闘に特化した魂を入れ、それをそのまま虚と戦わせようというロクでもないものだ。
そして、その戦闘に特化した義魂丸を改造魂魄という。」
一「なんでそんなのが普通の義魂丸に入ってんだよ?」
ル「問題はそこだ。尖兵計画はその非道な考え方から廃案になったのだ。
その廃案と同時に開発途中の改造魂魄は破棄命令が出されたのだが。
まだ、残っているものがいたなんてな。」
破棄命令。
一護はこの言葉に反応した。
一「ちょっと待てよ。じゃあアイツらは
尸魂界の都合で作られて尸魂界の都合で殺されるってことか...?」
ル「そういうことになるな。しかし、覚えておけ。尸魂界の掟というのは貴様ら人間の魂を守るために作られているものということを。」
一「!!」
一(あいつは今どんな気分なんだろう。
俺の体を手に入れて。自由に動けて。
そして桜ほどの美人を連れ回して。)
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改「いえーっ!!たのしいなー!!!」
↑こんな気分。
改造魂魄は桜を連れ回したまま
町中を駆け巡る。
「ねえ、降ろしてよ!!!」
腕の中で暴れる桜をほったらかして。