• テキストサイズ

Flower story 《 BLEACH 》

第12章 芽生えた新しい種


「...............ん......。」


どれくらい時間がたったのか。

桜が目を開けると天井が見えた。

見たことのある天井だと思い桜が体を起こすと...。


「...い、......ち、...ご。」


桜の寝ているベッドに頭をのせ眠っている一護の姿があった。

桜は一護に手を伸ばす。

そして一護のオレンジの髪を優しくなでる。

一護の髪は思ってたよりも柔らかくて撫でている桜のほうが安心した。


「.....夕日の色...。」


そう思った瞬間だった...。


ズキンッ!!!


『夕日の色...?』


ズキンッ!!!


『.........だれ?』


ズキンッ!!!


『......き....ちご。』



桜の頭の中にひとつの風景が入ってきた。

それは自分にそっくりの少女が夕日の色の髪をした青年を見上げてる姿。

そして最後に名前を呼んだ。

しかし 名前の部分だけ 入ってこなかった。


「...っあ!!!!」


ひどい頭痛がして桜は頭を抑える。

すると桜の声を聞いて目が覚めた一護が桜を抱きしめる。


一「おい桜!!大丈夫か!?」


「はぁっ...はぁっ...。」


一護に抱きしめられて落ち着いた桜。

桜の呼吸が落ち着くまで ずっと桜の背中を一定のリズムで叩いてくれた。


一「...どうした? なにがあったんだ?」


背中を叩きながら一護が聞く。


「...ある...光景が頭の...中に入ってきた。
夕日の...色...をした...男の子を...見上げてる...女の子...。
その...こ...私に...そっくり...なの。」


一「...それ 過去の記憶なんじゃねーか?」


「...わかんない...。」


一「まぁ...そうだよな。
でも よかった無事で...。」


「そうだ!!あの後!!」


あの虚。

あのインコ。


「どうなったの!?」


一「今から話す。ゆっくり聞けよ?」


その言葉に桜は頷く。






/ 363ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp