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Flower story 《 BLEACH 》

第12章 芽生えた新しい種


あの後。

桜が倒れた後。

一護を囲っていた蝶が消えて一護は無傷だった。

そのあと虚を倒してあのインコに入っていた霊は尸魂界に送った。

そして一護の部屋まで倒れた桜を運んだ。


一「...とまぁ こんな感じだな。」


「そうだったんだ。でも よかった。
その子が尸魂界に行けて...そして...。」


桜は一護の目をまっすぐに見て言う。


「一護にケガがなくて...。」


そう言って桜は一護に抱きつく。


一「ちょ、おい!////」


桜に抱きつかれて焦る一護。

でも 抱きしめる力を強くした桜を見て...。


一「...ありがとな桜。」


自分に抱きつく桜の頭をそっと撫でる。

そして桜の顔を上に向かせて桜のおデコに自分のおデコをくっつける。


「えっ ちょっ/////」


一「..桜。
俺は これからも絶対に無茶する。」


「どうして...?」


一「俺は たとえ お前に無茶するなって言われても お前を護るためだったら どんな無茶だってするんだよ。」


この言葉は桜の心に深く響いた。

今まで 記憶をなくして。

護ってくれる人は喜助さんたちだけだと思ってた。

友だちだって。

心の底から信頼してたわけじゃなった。

なぜなら 人間不信だったから。

信じても裏切られる。

自分の心にはなぜかそういう考えがあった。

でも...............。

でも...........................。


「どうして......」


一「当たり前じゃねぇか。
俺にとって桜が すげぇ大事な存在だから。」


桜の人間不信の心は崩れ去った。

自分を大事な存在だと言ってくれる。

護ると言ってくれる。

一護なら信じても大丈夫。

一護なら護ってくれる。

一護ならなにがあっても助けてくれる。

桜はそう思った。


「一護.........ありがと.........。」


一「何泣いてんだよ。当たり前じゃねぇか。」


この日、桜は一護の腕の中でずっと泣いていた。

それを一護は優しく抱きしめてくれていた。


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