第12章 芽生えた新しい種
ル「...くっ!!」
ボタボタ。
ルキアの走った後のように血が地面に落ちる。
小さな虚たちは相変わらず攻撃をしてくる。
その攻撃をかわしながら走っていたが...。
ル「!!!」
ルキアはある人物の霊圧を感じて立ち止まる。
虚たちは 不思議そうにするもルキアにヒルを吐く。
ルキアはある手袋をはめる。
そして.........。
ドンッ!!!
そこに現れた人物の頭を叩く。
するとその人物の魂が抜けて...。
一「トロいんだよ。 」
そう言って現れた死神姿の一護はルキアを抱えて虚たちをあっという間に倒した。
そこでルキアは初めて違和感を感じる。
ル「おい、一護。なにかおかしくないか?」
一「なにがだよ?虚たちは倒したぜ?」
ル「そこに問題があるのだ。」
一「は?」
ル「なぜ コイツらの親玉はここにいない?
先ほどまでそこに居たはずだ。
貴様がコヤツらを倒したことぐらいわかるはずだ。
なのになぜ姿を表さない?
あやつは死神の魂を好んでいた。
だったらここに来るはずだ。
こないということは他に目的があるのか?
.........ほかの目的...!?」
ルキアにはピンときてしまった。
ル「まずい一護!!!」
一「なにがだよ?」
ル「あの虚は最初から私を狙ってなどいなかったのだ!!
あやつの狙いは死神ではない!!
そして 私でもない!!
先ほど私を攻撃したのはフェイクだ!!
あいつが狙っていたのは最初から桜だったのだ!!」
一「桜を狙ってた!?」
ル「そうだ!!急いで桜を探すぞ!!
早くしないと手遅れに......」
その時だった。
ドォォォォォン!!!!
ルキアと一護がいる場面から遠く離れた場所で爆発音と共に煙が上がった。
一「こんなこと話してる暇ねぇよ!!!
桜!!!!!」
一護は自分の持てる力を最大限に引き出して全速力で走った。