第2章 成長する種
「えっと……ここだ!」
十一番隊 隊舎
と書かれた札のある隊舎。
中からは たくさんの修行をしているであろう声が聞こえた。
「失礼します 水瀬 桜です。」
扉をあけた瞬間に桜は固まった。
「……うそ……。」
どこを見ても男の人ばかり。
しかも ここにいるのはガタイのいいひと。
桜は今思い出した。
自分が男の人をみるとあの光景がフラッシュバックしてきて……。
?「よぉ。待ってたぜ。早く俺の相手をしろ。」
そう言って近づいてくる 更木 剣八。
このひとは隊長。
そう思っていても体が震え出す。
呼吸も荒れてくる。
更「……ん?どうしたんだよ はやくしろ。」
「あ……あぁ。」
フラッシュバックしてくる あの光景。
あの時 襲われそうになり犯されそうになり……。
ここにいるのは あの人たちよりも強い。
人数が多い。
……こわい こわい こわい。
「あぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
?「桜!!!!」
十一番隊の隊舎に飛び込んでくるひと。
桜がいきなり叫び 涙を流し 震え出し
なにがなんだかわからない十一番隊。
その中で ひとり桜が震える理由を知ってる人。
「白哉さん……。」
白哉の姿を見ると すぐに白哉に抱きついた桜。
カタカタと震える小さな体を 優しく抱きしめる白哉。
更「おい なにがあったんだよ。」
白「……すまぬ 更木。今日は桜は
部屋で休ませる。」
そう言って瞬歩で消える白夜。
更「……ちっ。おもしろそうだと思って
楽しみにしてたのによ……。 」
ポカンとしてる十一番隊の隊員と残念がる更木。
?「隊長ー!!!! 女はどーなったんすか!?」
?「美しい人と聞いていたんだが……。」
更「帰った。 」
?・?「えぇ!?」
ここにも残念がる 十一番隊 三席 斑目一角 と
五席 綾瀬川弓親。