第11章 芽生える友情の花
「い、ちご...!!」
桜は立ち上がり一護がいる所に行こうとするが。
虚「お前が行くと厄介なことになりそうなんだよ!!」
「あっ!」
虚は桜を左手で織姫を右手で捕まえていた。
織「はなしてよ!!黒崎くんがっ!」
織姫は虚の手をかじる。
虚「...織姫。本当に俺を忘れてしまったのか?
...俺だよ!織姫!!!」
虚はそう言って桜を壁に投げる。
「...ぐっ......!」
そのまま桜は倒れる。
虚は左手で自分の髪の毛を持ち上げる。
織「............お兄ちゃん...?」
その頃 下では。
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ル「一護!!おい一護!!!」
一「......うるせぇな。」
少し血まみれの一護が起き上がる。
ル「なんだその言い草は!?
ハデにやられて!一体どうしたのだ!?」
一「...別に。ちょっと意表をつかれただけだ。」
ル「...それならいいが、忘れるなよ。
お前が負けたら井上の魂はヤツに喰われる。 ......井上だけじゃない。
特に桜は危険だ!!!」
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織「...ほ、ほんとにお兄ちゃんなの?」
虚は織姫を解放する。
その手つきはとても優しかった。
虚「あぁ。そうだよ織姫。
やっぱり忘れてなんかいなかっ......」
織「...どうして?」
虚が言い終わる前に織姫が口を開く。
織「どうして黒崎くんやたつきちゃん...。
特に桜ちゃんにひどいことするの...?」
虚「...どうして?決まっているだろう。
あの3人は俺達ふたりの仲を引き裂こうとしたからだよ!!!」
織「.........え?」
織姫のお兄ちゃんが死んでから。
織姫は毎日毎日祈っていた。
お兄ちゃんのためだけに。
虚「俺はずっと見ていたよ。
嬉しかった...とても。
俺は死んでしまったが織姫の祈りだけで全てが救われる気がしたんだ......。」