第11章 芽生える友情の花
それから一年。
織姫のお兄ちゃんが死んでから一年がたった時。
虚「お前は、あの女と友達になった!!」
そう言って虚はたつきを指さした。
そしてその頃から...............。
織姫が祈る回数はだんだんと減っていった。
虚「それからお前は高校に入り...黒崎一護。
そして水瀬桜が現れた!!」
この時。
桜はもうろうとする意識の中 虚の話を聞いていた。
虚「お前はついに...俺のために祈ることをしなくなった!!!!」
織「......!」
織姫は出かける前も帰ってきてからも。
話すことは一護と桜、たつきのことばかりだった。
虚「俺は寂しかった.........。
寂しくて寂しくて何度もお前を殺......」
その時。
一護が外から上がってきて虚の後ろをとった。
しかし.........
ドンッ!!
一「うっ!!」
長い尻尾が一護を壁に叩きつける。
織「黒崎くん!!!!」
虚「さぁ行こう織姫。
俺と一緒にまたあの頃のように二人だけで暮らそう。」
虚は織姫を手で捕まえる。
どこか優しい手つきで。
織「.........どうして」
虚「...?」
織「寂しかったならそう言ってくれればよかったのに...。
どうして皆を傷つけるの......?
......どうして。」
そして織姫は泣きそうな顔をしながら。
織「あたしのお兄ちゃんはこんなことする人じゃなかったのに...!!」
その瞬間。
虚の霊圧が一気に上がる。
そして織姫を荒々しく掴み......。
虚「俺をこんなにしたのは誰だと思ってるんだ!!!
お前だろう織姫!!!!
殺してやる、殺してやる、殺してやるぞ!!」
織「っあ!!!!」
メリメリメリッという嫌な音が部屋に響く。
一護は虚の尻尾が巻きついていて動けない。
一「くそっ!井上!!!!」
............その時だった。
ドォン!!!!
.........とてつもない霊圧が虚を襲った。
「......ふざけないで...。」
虚「お前っ!」
.........桜だった。