第11章 芽生える友情の花
ゴトンッ。
織姫はそのまま床に倒れる。
た「ちょっと!?なに!?
どうしたの織姫!?!?」
織姫から返事はない。
しかし桜には見えた。
倒れている織姫と鎖で繋がれている織姫を。
そして............
た「うあっ!!!!」
次はたつきが攻撃される。
たつきには鎖で繋がれている織姫は見えていない。
ということはあれは魂。
桜は急いでたつきを助けに行く。
「たつきちゃん!!!」
たつきに駆け寄る桜。
しかし虚が姿を現し桜を狙う。
「きゃああああ!!!」
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一「虚は肉親を襲うだと!?!?」
一護はルキアを背に乗せて夜の空座町を移動していた。
ル「そうだ。」
一「なんでだよ!?
虚はハラが減って魂を喰うんだろ!?
どー考えても無差別だろ!?」
ル「無差別に他の魂を襲うのは既に肉親を襲った虚だ。
虚とは人間の堕ちた魂。
尸魂界に導かれなかった魂や、取りこぼされた魂、虚から守ってもらえなかった魂。
それらが堕ち心を無くして虚となる。
そして虚となった魂は空いた心を埋めるため生前最も愛したものの魂を求めるのだ。」
一「............」
黙っている一護をよそにルキアは話を続けていく。
ル「井上に会ったとき足にケガをしていただろう?
.........あれは虚が足を掴んだ跡だ。」
一「!!!!」
ル「だから私は聞いたのだ。
あいつに家族は入るのか?とな。
そしてお前は言った。年の離れた兄貴が一人。
お前の言う通り井上の肉親がその 年の離れた兄貴が一人 なら間違いなく狙われるのは井上だ。
.........と言いたいが。」
一「......なんだよ?」
ル「今日は井上の家に桜がいるのだろう?
あの時、貴様が死神になった時。
私は死神だと名乗った。それでだろう。
桜は無意識に霊圧を閉じたんだろう。
だから分からなかった。
しかし、今はどうだ?
お前も感じただろうが桜の霊圧はハンパじゃない。
だから...より霊的濃度が高い魂。
つまり桜の魂が狙われる可能性も高い!!!!」