第11章 芽生える友情の花
その夜.........。
遊「ねぇーお兄ちゃん私のパジャマ知らない?」
一「お前なぁ入る時ぐらいノックしろ!」
遊「...なんかお兄ちゃん高校入って冷たくなったね...。
あとワンピースもないんだよなぁ。」
一「なってないし、ワンピースも知らん。」
遊「まあいいや。お休みー。」
と言って遊子は一護の部屋から出ていった。
その時、ルキアの伝令機に虚の出現ポイントが出てきた。
そして場所は.........
ル「一護!!!!」
一「なんでお前そこに!?
それにそれ遊子のパジャマ......」
ルキアは遊子のパジャマを着て一護の部屋の押し入れから出てきた。
ル「すべて後にしろ!指令だ!!」
一「は、はぁ!?」
ル「時間も場所も、今ここだ!!!」
そう言ってルキアが一護から魂を出す。
すると一護の死神の魂が出てきた。
そして一護の部屋の壁から大きな虚の手が伸びる。
一「なっ!!」
ル「いいか、頭をねらえ!!!」
一「...分かってるよ!!!!」
一護がそう叫び虚の頭を狙う。
だが、一護が与えた傷は浅かった。
そして虚の仮面が左目の部分だけ割れる。
一「なっ!?」
そして一護が怯んだ瞬間に虚は逃げていった。
ル「逃げたか、追うぞ!!
............一護?」
一「......どういうことだよ。」
ル「何を言っている?」
一「こっちが聞きてぇよ。
どういうことだよ。今のは...あの虚の顔は井上の兄貴だった!!!!」
そう。
少しだけ仮面が割れて見えた顔。
それはあの井上のお兄さんだったのだ。
ル「...一つだけ言っておく。
虚退治のポイントは後ろからの頭への一撃で仕留めること。
体力の消耗を減らすのもあるがもうひとつ。
決して虚の正体を見ないようにするためだ!」
一「...なんだよ虚の正体って?」
ル「お前も見たのだろう?
虚というのは元は普通の人間の魂だったものだ。」
一「なっ!?」