第11章 芽生える友情の花
その日の放課後。
一護はルキアと共に川辺にいた。
虚退治の特訓をしていたのだ。
そこにお客さんが来る。
織「おーい黒崎くーん!!!!」
一「井上?」
織姫がスーパーの買い物袋を腕に下げてやって来た。
一「なんだそれ?」
織「今日家に桜ちゃんとたつきちゃんが来るからその時のご飯の材料!!!
って朽木さんだ!!」
ル「誰だ貴様は?」
一「バカ!!!うちのクラスに居ただろ?
井上だよ、井上織姫!!!」
ル「クラスに!?そうか............
あらぁ、こんにちは井上さん♪」
と言ってルキアはきていたスカートの裾を持ち上げた。
ルキアのキャラはクラスではこのお嬢様キャラだった。
本当のルキアを知っているのは一護と桜だけだった。
織「こんにちは♪(?)」
織姫もそれに合わせる。
一「そういや今日、3人で遊ぶのか?」
織「そうだよ!楽しみなんだぁ。」
するとルキアが織姫の異変に気づく。
ル「その、足の傷は?」
織姫の足にはとても大きなヤケドのような跡があった。
一「うわ、すげぇなそれ。痛ぇだろ?」
織「少しだけね。」
ルキアはしゃがみ込んでずっと織姫の足の傷を見ていた。
ずっと何かを考えているような顔で。
織「あの、朽木さん?
どうしたのずっと怖い顔して.........?」
ル「あ、いえ。なんでもありませんわ。」
織「あ、そろそろ行かなきゃ。
バイバイふたりとも!!!」
そして織姫は走っていった。
ルキアと一護も帰る。
その帰り道にルキアはいくつか一護に質問をした。
ル「あの井上という女、家族は?」
一「あぁ。いねぇよ。
でも、たしか3年前だったかな?
あいつの兄貴がウチの病院で息を引き取ったんだ。」
ル「......!」
一「たった一人の肉親だったらしくてな。
あの時の泣いていた女の子がアイツだったって俺も最近知ったんだ。」
ル「.........そうか。
私は帰るぞ。」
一「帰るってどこにだよ?」
ル「気になるか?」
一「別に...。」
ル「なら聞くな。」
一「あのヤロ.........」