第11章 芽生える友情の花
一「告白だと!?」
大きな声を出して大きな音を出しながら席を立つ一護。
教室中の人たちが驚いて一護を見る。
もちろん桜も。
そして一護は桜と目が合う。
すると桜が口パクで何かを言ってきた。
『な ん か あ っ た の ? 』
それに一護も口パクで伝える。
一『お ま え ほ う か ご よ び だ さ れ た の ?』
『う ん 。 だ か ら さ き に か え っ て て。』
一『わ か っ た 。』
と言った一護。
しかし素直に帰るわけがなく............。
ついに放課後になった。
ル「お前はストーカーか。」
一「う、うるせっ!」
ルキアと一護のふたりで桜の後をこっそり追っていた。
もちろんバレないように。
そして桜が人気のないところで立ち止まる。
そこにあの男の子がやって来た。
ルキアと一護は耳をすませて会話を聞く。
?「ごめんね こんなとこに呼び出しちゃって。」
「ぜんぜん大丈夫だよ!!
それよりバスケ部 行かなくて大丈夫なの?」
?「大丈夫!!」
一護はそーっと顔を出して相手の顔を確認する。
そして固まった。
ル「どうしたのだ?」
「あいつ、俺らの学年でもナンバーワン争うほどのイケメンって言われてるやつじゃねぇか.........。
バスケ部に入ってて一年なのにレギュラー。
運動神経の良さと甘いルックスで女子に人気のやつだ...............。」
ル「なぜ貴様がそこまで詳しいのだ...」
一「この前 井上達が話してるのが聞こえたんだよ。
あんなイケメンに告られて断る人はいないってな。」
ル「ということは桜はオーケーするのか?」
一「しらねぇよ......
頼むからそんなこと言わないでくれ」
こんな会話をしつつそっとふたりを見ていた。
すると急に本題に入る。
?「俺、水瀬さんのことが好きです。」
「.........え?」
?「ごめん。でも本気なんだ。
今、俺のこと知らなくても付き合ってから知ってくれればいい。
今、俺のこと好きじゃなくても絶対好きにさせる。
だから............付き合ってください!」