第10章 再会した記憶なき花
そして次の日当たり前のように一護は
ルキアに呼び出されていた。
ル「...聞いてくれたのか......?」
一「あぁ......//」
昨日のことを思い出してまた顔が赤くなる一護。
その様子を不思議に思いながらも今はそれどころではないと話を進めるルキア。
ル「なんと...いっていたのだ?」
一「...桜、一年以上前の記憶が
ねーんだとよ。」
ル「記憶がないだと!?」
一「あぁ。何も思い出せないらしい。
でも友達の鳥のことは思い出したらしいぜ。
それでも その鳥と出会って場所はこの街じゃなかったらしくてそれがまた桜を不安にさせたんだよ。
だから、あまり触れない方がいいだろ。」
一護はすべてを話した。
昨日のあの行為のこと以外は。
ル「だったら思い出してもらう!!!」
一「やめろ!!!」
ル「なぜだ!?」
一「今 一緒に住んでる人は桜は空から降ってきたって言ってたらしいんだ。
たぶんそれはホントだろ。
でも記憶をなくすほどショックなことがあったってことじゃねぇのか?
今までのすべての記憶をなくすほどの...人間不信になるほどの出来事が。」
ル「......ショックな出来事......。」
一「そんな辛い記憶なら無理やり思い出させるべきじゃねぇよ。
俺は何があってもあいつを護る。
...たとえ......命と引き換えになっても。
それほど今の俺には桜が大切なんだ。
だから俺は......護る。
記憶が戻らずに今のままの桜でいたとしても記憶が戻って今とは違う桜になっても.........。」
一護はまっすぐにルキアを見た。
その瞳に迷いは一切なかった。
そしてルキアは理解した。
こいつは桜のことが好きなんだと。
そんな自分の気持ちに気づいてないんだと。