第10章 再会した記憶なき花
織「あっ!!桜ちゃん!!!」
桜の姿を見て声を上げた織姫。
その声にたくさんの人が反応した。
た「桜どうしたんだよ。
二日も無断で学校休んだりして?」
「ごめん ちょっと体調くずしてて.........。」
桜は嘘をついた。
ほんとうはずっと喜助と修行していたのだ。
自分の身を守るため。
織「でもよかったぁー。
クラスのみんなもほかのクラスの人も
ほかの学年の人も桜ちゃん探してて大変だったんだよー。」
「そ、そうなんだ.........」
桜が学校に来ない。
これは空座第一高等学校の男子にとって
ものすごい問題だったのだ。
すると急に教室がにぎやかになる。
水「あーー!!!!!!
水瀬さんだ!!!」
圭「なんだとっ!?!?」
一「桜!?!?」
あのにぎやかな3人組が登校してきた。
3人とも教室にはいるなり桜の所に
駆け寄る。
一「桜...............。
よかった.........。」
「一護............大丈夫だよ。」
桜に駆け寄ってすぐに優しく抱きしめる一護。
一護の肩は少し震えていて............。
桜は優しく一護の背中を一定のリズムで叩く。
一「桜...............。」
しかし学校のマドンナ桜がずっと
一護の腕の中にいれるわけもなく.........。
?「きさ............黒崎くん?
すこし 付き合っていただいてよろしいでしょうか?」
という声が聞こえて桜の背中にあった腕がほどけた。
そして桜が見たのは1人の少女に手を引かれて教室を出ていった一護の背中。
「.........一護......。」
なぜか。
一護が女の子に連れていかれる姿。
胸にモヤがかかったみたいに。
そしてなぜか。
月が綺麗な夜、自分が一護の姿を見上げてる風景が頭の中に流れ込んできた。