第10章 再会した記憶なき花
桜は喜助に聞いた。
虚。
死んだ魂がなんらかの理由で仮面をつけ
化け物になる。
そしてその魂は生前 最も愛したものの魂を求める。
虚は魂を喰らう。
それを止めるために死神がいる。
死神は尸魂界というところから来る。
そして尸魂界には瀞霊廷があり護廷十三隊といわれる者達がみんなを守る。
「............そんなとこがあったんだ。」
いきなりたくさんの事を話され頭がついていかなくなりそうだった。
でも、なぜかついていけた。
スルスルと頭に入ってきたから。
まるで 知っていた かのように。
喜「今日のように生前の関係ない人を襲うのはすでに身近だった人の魂を
喰らったやつらッス。」
あの虚はもうすでに身近の人の魂を喰らった。
だから関係ない一護達が襲われた。
「でも、どうして一護だったの?」
喜「それはおそらくその一護という人の魂が強いからでしょう。」
「...つよい?」
喜「はい。虚はより霊的濃度の高い魂を求めます。その人は霊が見えたり触れたりしたんじゃないッスか?」
今日の帰り。
一護は女の子の霊を助けていた。
「.........喜助さん。
...............私も見えるし触れるよ......?」
喜「......やっぱりそうですか......。」
喜助は少し悲しそうな顔をした。
喜「桜サン。
あなたにはこれからも今日のようなことが起こるでしょう。
見えるし触れる。そんなことが出来るのは
相当 霊的濃度が高い証拠ッス。」
「............私 どうしたら.........」
喜「そうッスね。
これからはアタシがあなたに自分の身を守るために少しだけ守る術を習得してもらいましょう。」
こうして桜は自分の身を守るために
毎日 喜助と少しだけ修行をすることになる。
しかし これが桜の新たなる能力を
開放することになるとは誰も思わなかった。