第9章 すすみだす花時計
バタン!!!
一「ったく!!」
「おもしろい家族だね。」
一「そうかぁ?」
桜はコクリと頷く。
そして ふにゃと笑う。
一護はドキッとした。
一「い、いや。そんなことねぇぞ。
まったくどうしてウチの連中はそろいもそろって............」
「.........クロアゲハ?」
一護と桜の目線の先にあったのは
どこから入ってきたのかわからないクロアゲハ。
一「......コイツどこから入って.........」
そして2人がクロアゲハの来た方向を見ると...............。
「.........え?」
真っ黒の着物をきた女が立っていた。
そして少し歩いて言う。
?「............近い。」
すると...........
一「近いじゃあるかボケィ!!」
と言って女を蹴飛ばした。
「ちょっと一護!?!?いきなり!?」
蹴られた女は頭にハテナを浮かべる。
一「あたりまえだ!
ずいぶん堂々とした泥棒だな!?
近いっていうのはあれか!?
金庫が近いって意味か!?!?」
女は床に倒れながら言う。
?「き、きさま私の姿が見えるのか?
ていうか今蹴り...............」
一「なにワケわかんねぇこと言ってんだ?」
一護は桜が怖がるといけないと思い
自分のフード付きパーカーを桜に渡す。
すると............
一心「2階でうるせぇぞ一護!!!」
と言って入ってきた一心にまた蹴られる一護。
一「やかましい!!!
これで大人しくしてられるか!!」
そして女を指さして言う。
一「見ろこの女を!!!
この家のセキュリティはどうなってんだ!?」
すると一心は頭にハテナを浮かべ
一心「......見ろってなにを見るんだ?」
一「あぁ?だからこのサムライ姿の.........」
すると女が口を開く。
?「ムダだ。常人に私の姿を見ることはできん。」
フードをかぶった桜を少しかばうように立ち一護が振り返る。
?「私は死神だ。」