第1章 はじまりの種
「………………ん。」
目を覚ました桜の目に広がる光景は
真っ白な部屋。
私死んだのか。
そう考える桜だったが……
?「…目が覚めたか?」
「…………白哉さん?」
ふと横を見ると心配そうな顔をしている白哉。
白「ここは私の家だ。
桜は家でたおれていたのだ。」
あの夜………………。
思い出したくもない最悪の夜。
「なんで 私の場所がわかったの?」
白「……あの場所から凄まじい霊圧を感じた。
すぐにわかった 桜だと。
あの部屋の様子を見ればわかるが何があったんだ?」
桜は話した。
いまこの世で唯一 信用できる男の人に。
いまこの世でたった一人 自分が頼ることができる人に。
あの悪夢の夜のことを。
白「…………そんなことが…。」
すると桜の目から涙が落ちる。
止めたくても止まらない涙。
白「つらかっただろう。
もう大丈夫。もう大丈夫だ。
桜を絶対 一人にしない。」
そう言って抱きしめて背中をさすってくれる
白哉の背中が不思議なくらいに安心して。
白哉に抱きついて桜は声をあげて泣いた。