第1章 はじまりの種
?「なっ!?
なんだ この凄まじい霊圧は!?」
桜の目の前にいる人物が顔をゆがめる。
桜が放つ凄まじい霊圧によって…。
「お父さん!!お母さん!!!
いやぁぁぁぁぁ!!!!」
?「まさか 君は…………。」
すこし考えて謎の人物は言った。
?「……ならば仕方ない。
私はそっちにかけるよ。
……期待しているよ 桜くん。」
そう言って謎の人物は消えていった。
桜の目の前には 大好きな両親の死体。
血まみれの部屋。
この光景を月光が悔しいくらいに照らす。
「いや、いやぁぁぁぁぁ!!!!」
桜は頭が割れそうな痛みに襲われる。
「あぁ!!」
頭を押さえてその場に崩れる。
綺麗な顔は涙でぐしゃぐしゃになっていた。
「もう いやだ……。」
どこを見渡しても赤。
景色が変わったと思ったら両親の死んでいる姿。
「目を、さま、し、て。 お、ねがい、だから。」
いくら呼びかけても両親の目は開かない。
「いやぁぁぁぁぁ!!!!!!」
そのまま桜は気を失った。