第8章 記憶なき花
和「...だからぁムダだって。
だれか来るわけっ!?!?!?」
ドゴォン!!!!
桜を拘束していた佐々木の腕と足がなくなる。
そしてもう桜は自分の足で立てなくなっていてヘタンと床に座り込んだ。
「な、に...............?」
何が起こったのか分からなかった。
ただ一つわかること。
「たすかった...............。」
佐々木をとばしたのはなんなのか。
ずっと床をみていた桜が顔をあげようとするが............
フワッ............。
目の前が真っ暗になった。
目の前が真っ暗になったのは自分の顔にブレザーがかかっているからだと認識するのに時間はかからなかった。
?「怖かったろ。震えてるもんな。
大丈夫。後は俺がなんとかする。」
優しい声がした。
そしてその声の人物に抱きしめられていると認識するのには時間がかかった。
声の人物は桜をブレザーの上から
優しく撫でてくれる。
すると声がする。
和「誰だよ男女の大事な行為を邪魔したのは。マジでぶっ殺す。」
佐々木の声だった。
その声は少しずつ大きくなる。
近づいてきている。
桜の震えは大きくなる。
すると...............
トサッ..................。
?「大丈夫か?すぐに終わるから............。」
世でいうお姫様抱っこをされてた。
怖くてその声の人物の服をつかむ。
和「あぁ?なにが女抱っこしながらすぐに終わるだ。終わるのはてめぇだろ!!!」
ダダダダ。
という音が近づいてくる。
そして..................
和「カッコつけるからそうなるんだよ死ね!」
ガンッ!!!!
鈍い音がした。