第8章 記憶なき花
「じゃあ いってきます!!」
喜「お気をつけてー!!」
あれから2ヶ月がたった。
少しずつ喜助たちと普通に会話ができるようになっていた。
そして もうひとつ変化が。
「今日は.........卵と野菜と.........。」
コ「キィ♪」
コハクがいたら1人でも買い物に行けるようになっていた。
さすがにまだ1人では無理だがコハクがいれば行けた。
人と話すことはできないがレジの人への受け答えは頷いたりしてれば大丈夫。
ほんとに少しずつ桜は明るくなっていった。
「............あ 公園? 」
桜の目線の先には公園があった。
買い物の前に少しだけ寄ってみた。
「ねぇ コハク?」
コ「キィ?」
桜は頭をくっつけた。
「............コハクはさ前の私を知ってるんだよね?
どんな感じだった?」
コ『.........どうしたの急に?』
「最近思うんだ。記憶があった頃の私はどこで何をしてたんだろうって。
そして どこでコハクと出会ったんだろう。
コハクのことは思い出しても どこで出会ったとかはまださ............」
コ『大丈夫。いつか分かるよ。
いつか戻ってくる。安心して?』
「.........うん。私の記憶のコハクは大きかったよね?
どうして その姿に?」
コ『私もわからないの。
気づいたらこの姿になってた。』
「そっかぁ。」
コ『でも 私はこの姿好きだよ?
ずっと桜の隣にいれるし。
前は大きかったからあんまりね?』
「............いつか 戻るよね。記憶。」
コ『うん。戻る。
ほんとにどうしたの?』
「............なんか 大事なことを忘れてる気がするの。
大切な人のことを...............。」
コ『大丈夫大丈夫。ゆっくりね?』
「うん。ありがとうコハク。
じゃ 買い物行こ!!!!」
そして2人は公園を後にした。
そして公園をでたところに桜は看板を見つけた。
「..................空座第一高等学校?」