第12章 ウシノシタクサ
あれ?翔どっか行くのか?
あぁ、ちょっと野暮用な。
野暮用?あ。
もしかして、こないだの......
あったりー。
悪いんだけど、ちょっと遅れるって大地に伝えといてくれないか?
はぁ?そんなの自分で伝えればいいじゃないか......。
第一何で俺なんだよ。
だって、ちょうど旭が通り掛かったんだモン。
モンって......キモい。
ひっでぇ!
とにかく、大地に伝えといてくれよ!
信じてるからな。
何サラッと及川みたいなセリフ言ってるんだよ。
大王様がどうかしたんですか?
お、日向と、リエーフ。
どもっす。
いんや、徹は関係ないよ。
あ、そうだ、じゃあ日向が大地に伝えといてくれないか?
俺野暮用で練習遅れるって。
野暮用?
東京に知り合いとかいるんスか?
いや?なんなら日向とリエーフも一緒に来るか?
あいつも日向とリエーフならすぐに仲良くなれるだろ。
行きます!
あいつって誰ですか!
俺も俺も!
あいつって奴に会ってみたいっス!
おい、お前ら......
と、言う訳で日向とリエーフと、俺の事大地に伝えといてくれよ。
信じてるからな。
だから及川はいいって。
彼と楽しそうに話をする人に、凄く嫉妬する自分に気が付いた。
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