第6章 真選組
私がいきなり大きな声を出したから、3人は少し驚いた顔をしている。
土)…なんだ。
雪)あ、すいません💦今ちょっと貧血気味なので、ここで抜くと帰るまでに血が流れると思って。
咄嗟だったにせよ、我ながら変な言い訳をしてしまった。
近)でも、菌が入ったりするんじゃないか?
やはり抜いた方が…
雪)本当に大丈夫なので、帰りましょう‼︎
私は立ち上がって歩き出した。
こんな所で抜いていいわけが無い。
もしここで抜いたら屯所に着くまでに傷が完全に塞がってしまう。
私が…人間じゃないとバレる。。。
3日前に斬られた横腹も、新八くんをかばって受けた銃弾も本当はとっくに治っていたのだ。
切断されてないくらいの傷なら、2〜3分で治る。
なぜなら私は不魂族の生き残りだから。