第6章 真選組
外に出ると土方さんと沖田さんが車の前で待っていた。
私たちは早速パトカーに乗り込み出発。
土方さんが運転し、助手席には沖田さんが座っている。
土)おい。お前起きばっかでまだ何も食ってねぇだろ。
信号待ちに、土方さんは前を向いたままマヨネーズパンをくれた。
雪)ふふっ…ありがとうございます。
私は土方さんから受け取るとすぐに食べた。
見回りは何事もなく終わり、屯所に戻ったときには5時をまわっていた。
私たちが屯所へ入ると山崎さんという人が駆け寄ってきた。
山)副長‼︎食堂担当の隊士が揃って熱出して、晩飯を作る人がいないんです!
すごく困った様子だ。
土)そうか。オレも料理はできねぇしなぁ…
料理を作るのは好きだし、ここにいるのも今日で最後だ。
これなら私でも役に立てる!
雪)私が作ります‼︎
山/土)え?
雪)今日までお世話になりましたし、何か役に立ちたいです。
土)仕方ねぇ。じゃあ頼む。
雪)はい‼︎