第6章 真選組
車から降りると屯所内の一室に通された。
私が寝かされていた和室のように見える。
沖)ここで待っていてくだせィ。
そう言って部屋から出て行った。
部屋の外には見張りがついている。
逃げられない。仕方が無いのでおとなしく待っていることにした。
少しすると戻ってくる足音が聞こえた。
〈スー〉
土方さんと沖田さんともう一人男の人が立っている。
私が誰だろう見ていると
近)雪さんこんにちは‼︎俺は局長の近藤勇だ。
近藤さんは自己紹介をしてくれた。
近)もう聞いているだろうがこっちが、沖田総悟、土方十四郎だ。
改めて紹介すると部屋に入って腰を下ろした。
雪)はい。私は咲良 雪です。
お城には戻りたくありません。逃がしていただけませんか?
私は率直に言ってみた。
近)逃がすのは…無理だ。しかし事情が変わって雪さんには少しの間ここに居てもらわないといけないんだ。