第4章 行方
雪)あなたたちには関係ないです。
雪は冷たく言った。
土)関係ねぇことねぇよ。誰のせいで俺たちは駆り出されてるとおもってんだ。
雪)私は探さないでと残してきたんです。だからもう私を追わないで下さい。
雪は土方に背を向けたまま話す。
土)それはできねぇな。姫様直々の命令だ。
雪は地面に膝をついた。傷を負ったまま走ったせいでやはり出血が多く意識が遠のく。
土)…おい!そんな体で無理するからっ!
土方が近寄り支える。声が遠くなる。雪そのまま意識を失った。
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気がつくと、雪の目には天井が写った。
しかしこの前の天井とは違った。
雪)……んっ…ここは…。
雪は上体を起こし周りを見渡す。
子綺麗な和室の真ん中に寝かされていたのだった。
〈スー〉
雪がキョロキョロしていると部屋の障子が開いた。