第10章 魔王バターの城
【水死の間】
『どんなだろうね?』
『そうですね……』
そう言いながら歩くと一つの部屋にたどり着いた
『ここは?』
そうすると声がした
「ようこそ、水死の間へ、水死の間は名前の通り水に死なないように部屋から出るゲームです!」
『へー!楽しそうだな?』
『楽しくないです!』
「ただし、部屋の鍵はどこかに隠れてます
鍵が入ってない場所を探すとペナルティーになり、水が増えていきますので
注意してください」
『そう言うことか!』
「では、スタート」
その瞬間水がゆっくりと流れ始めた
『んで、どこから探す?』
『じゃあテーブルとかはどうですか?』
『探すか!』
しかし、テーブルにはなかった
そしてそれと同時に水の出る早さが少し早まった
『間違えてしまいましたね…』
『まだ、大丈夫だよ!』
『それで、次はどこ探す?』
『では、ぬいぐるみとかはどうですか?』
『見てみるな!』
しかし、ここにもなかった
それから、色々探したけど見つからなかった
次第に、俺らの高さまで水が来ていた
『どうしましょう…』
『どこだろう…』
悩んでいると、目の前にキラリと光る物を見つけた
あれだ
『寧音、ちょっと待ってろよ?』
『あ、はい!』
俺は潜って、鍵を取ろうとしたが
滑って取れない
(くそ…後ちょっとなのにな…)
俺は最後の力を振り絞って取った
もう、水圧は俺らの頭まで来ていた
俺は寧音にその鍵を見せ、移動させ
鍵を開けようとした
しかし、水圧のせいかなかなか開かない
俺らは二人で何とか引っ張って
ドアを空けることが出来た
「お見事です、それでは水死の間クリアです」
『やったな!』
『はい…良かったです』
こうして俺らは水死の間をクリアした