第9章 最終戦の、前に
「お兄ちゃん!!」
『おお!!那須!無事で良かった…』
「お主ら良く頑張ったな…」
「今日はお祝いをしよう!」
『そう言えば、おじさんこの水晶は何の意味があるの?』
「まあ、それは家の中で話そうか」
『はい』
【家の中】
「この、水晶はのう…君たちの能力が詰められておるのじゃよ…」
『俺らの能力…?』
「そうじゃ…勇者さんは炎、未桜さんは安らぎ、由真さんは水、梓さんは魔力、鹿尾菜は電気系、そして寧音さんは光と闇じゃな」
『良く分かりますね?』
「まあのう」
「っで魔王バターは強敵じゃ、だから気つけて行く必要があるのじゃ、」
『そうか…』
「大丈夫じゃよ、お主らには仲間も居るし面白さもある!きっと魔王バターを倒せるじゃろう」
『ありがとうございます…』
「さて!祭りじゃ!!ほれ、鹿尾菜手伝え!」
『え!?何で俺が…』
「この村の住人だからじゃ」
『えー!』
『大丈夫!鹿尾菜さん私達も手伝うわ!』
『ええ』
『僕も手伝う!』
『……』
『どうしたんだ?寧音』
『あ…赤灯さん…』
『何か悩み事?』
『はい…実は魔王バターはお父さんと言うか…本当のお父さんじゃないんですよ?…』
『うん』
『私の命を救ってくれたのに…その命の恩人と戦うなんて…』
『でも、本当に魔王バターは君の事を思ってるのかな?』
『え?…分かりませんが…』
『なら、聞いて見れば良いんじゃないかな?』
『え、魔王バターに?』
『そう!』
『聞けるかな…』
『大丈夫、大丈夫!』
『赤灯!寧音ちゃん!早く!早く!』
『じゃあ、行こうか!』
『はい!』