第5章 キリシタン教会からの出発
『おお!梓様!誘拐されたかと思って心配してました…』
『迷惑を掛けたわね』
『いえいえ、とんでもございません』
『さっそくだけど、私この人達とデーモンを倒してくるわ』
『え!?梓様、いけません!デーモンなんて倒せる訳が無いんですよ?』
『やってみなくては分からないわ!それにこの人達からは不思議なオーラを感じる…きっとこの愛祈りを救ってくれるわ』
『梓ちゃん…』
すると次郎さんは諦めたかのように言った
『分かりました、では私も…』
『ダメよ、アナタはここの街に残った人をここの教会に連れて来るの、そして守って頂戴』
『え!?しかし…』
『大事よ、この勇者さん達が助けてくれるもの』
すると次郎さんは俺の手を握って
『梓様を宜しくお願いします』と言っていた
『あ、はい…』
『それでは行きましょう?デーモンが居る城に』
『そうね!』
『ハア…また一人変わった人が増えた』
『由真君よね?』
『あ、うんそうだよ』
『心配しないで、私はあんな人達みたいに馬鹿な事はしないわ』
『え、そうなんだ』
『ええ』