第4章 愛祈り街はいずこに?
『っでどうだったの?話』
『神子の梓さんが行方不明らしいんだ、だから街の皆で探しているらしい』
『仕方ねー俺達も探すか』
『そうね…もしかしたら敵に捕まってるかも知れないもんね…』
『待って、あそこに居るのって』
『梓さんじゃないか!』
『こっちに来いって手招きしてるわね』
『行くか?』
『行くしかないわね』
『えっと梓さんですよね?』
『ええ、そうよ?』
『どうしてこんな所に』
『お告げをするのに飽きて来たのもあってかしら?』
『いやいや…そしたら愛祈り街では無いじゃ無いですか!』
『ええ…分かっているわ』
『とにかく戻りませんか?』
『それよりあなた不思議ね』
『ど、どうしてですか?』
『とても戦う気が無さそうなのに、凄いオーラを羽織ってる…選ばれし者の勇者ね』
『何故分かったんですか?』
『分かるのよ、何となく』
『はい…』
『そしてアナタ』
『私ですか?』
『そうよ、アナタは魔法に関してはまだまだ未熟みたいだけど、勇者を支えていける立派な人ね?』
『ありがとうございます!』
『そして最後にアナタ』
『僕か』
『そう、あなたはとても疲れているようね?
周り手間を掛け過ぎてるじゃないかしら?』
(手間を掛けなければならない状態だからな…)
『っで、梓さんは戻らないのですか?』
『私にはやるべきことがあるわ、それはあそこの城のデーモンを倒す事』
『デーモン?』
『ええ、あそこの城にはデーモンという悪者が住み着いてしまったわ、お陰で街は静まり返ったわ』
『それは梓さんが居なくなったからって大騒ぎだったからでは?』
『いえ、あなた達は知らないでしょうけど
ここの街はデーモンに連れて行かれた人が多いの』
『そうなんですか…でもまずは次郎さんに相談した方が良いのでは?心配してらしたし』
『そうね…そうするわ』
こうして俺達は教会へ行った