第2章 第2章『始まり』
グラグラと揺れる視界の中で、私のは目を覚ました・・・ように感じた
しかし実際のところは『目を覚ました』のではなく意識が魂『だけに』戻ったのであった
私はしばらく状況把握ができず、思考が機能していなかった
しばらくしてから私はここは何処なのかを確認することにした
ぐるりと周りを見ると家のようなところだった
木造で、すぐに壊れてしまいそうな感じの家
とにかく、私が動けるのか実験するために足の方へ視線を落とした
そこで気がつく、私は何故ここにいる?
私は一度死んだ、そう、確かに息が止まった瞬間があった
___まさか
足はある。でもちゃんと物を触れるのか?
試しに目の前にあった扉らしきものに手を当てようとしてみる
結果は向こう側まで透けて通り過ぎてしまった
これではっきりした。私は幽霊なのだ
ならば鏡は見れるのか?
急いで通り抜け鏡を探す
やっと見つけた鏡を見て私は一瞬安堵の溜息のようなものを吐いた
「映っ・・・た」
幽霊になって初めに出た言葉
それがこの言葉だった
それより、ここは誰の家なのだろうか
私は家の捜索をすることにした