第2章 第2章『始まり』
一人で座ってボーっとしているまま三十分はたった
手を上に伸ばしてみても何にもないし・・・
暇だなー・・・一人だなー・・・
そう考えていると玄関の方でザッと草が揺れる音がした
誰か来たのだろうか?だとすれば家主か確かめなければ
「んー・・・鍵は・・・ってここ鍵ないんだった!とりあえず早く入ろっ!」
これは、女の子の声?
私は玄関の方へ急ぐ
玄関に到着してフワっとその場に立つ
すると引き戸がガラッと開いて勢いよく少女が入ってきた
「・・・え?誰?てかなんか浮いてる?え、もしかして幽霊とか!?きゃーっ、本物っ!?わー!わー!て事は妖だってバレても平気だよね!?」
「・・・えっとぉー・・・誰!?え、ちょ、待って誰々!?」
「あ、そっか言ってなかったねー!座敷童子ちゃんと覚えて貰えれば結構です!」
「え、ちょ、まて、妖怪?え、なに、取り付いた家から離れられるの!?待って状況意味わかんない待ってストップ」
えー、要はこの子は座敷童子なの!?
本当にいたんだね!?私知らなかったよ!?
てか待っててことはここの人も妖怪!?
ちょっと怖くなってきたよ!?ここの人もこんなんなの!?
あれ、もしかして私やばいとこに来ちゃった感じ!?
恐怖心増えるだけなんだけど_______!?