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幽霊少女と妖少年

第2章 第2章『始まり』


今わたしの心には恐怖心と好奇心が混ざって複雑です

あの嵐のような座敷童子ちゃんは未だ何ここにとどまっています

妖怪ってハイテンションだったのか・・・?

あのハイテンションは目が遠くなるね

あ、この子からいろいろ聞けるかもしれないの忘れてた!

「座敷童子ちゃんは、名前ある?」

「もちろん!童 彩夏だよ!」

そう言ってその、彩夏ちゃんは眩しいくらいの無邪気で元気な笑顔で笑う

この子一人で生きていけるのかな?

私この子がだんだん心配になってきた

なんて考えてるうちに早く質問しなきゃ!

「ねぇねぇ、ここの家主も妖怪?」

「狐優?うん!九尾だよー!もっふもふなんだー!」

あの子の周りの花がすごくて怖いです!

あっぶないまた話ずれた・・・

「なんでここに来たの?理由ある?」

「そろそろ狐優帰ってくるから!びっくりさせて遊んでもらうの!」

そう言ってピースをする彩夏ちゃんは妖怪には見えない

本当に妖怪なのだろうか?

「ねぇ、彩夏ちゃんは、本当に妖怪なの?人間にしか見えないよ?」

「人にもなれるからねッ!」

やっぱりこの子は笑顔でした

その時、ガラッと、また、引き戸の音がした

狐優、という子なのだろうか?

私は走っていく彩夏ちゃんにいそいでついていく

するとそこにはとても暗い雰囲気の男の子がいた

「狐優!びっくりした!?」

「何日目か分かってる・・・?もう驚かないよ・・・」

なんだか想像と違ってびっくりする

「ねぇねぇ!この子ね、幽霊なんだよ!・・・あ!あなたの名前聞いてないから、教えて!」

そういえばいってなかったな、と思い出す

「山村 花音だよ!宜しくね!」

そう言ってニコリと笑う。

「僕は魂野 狐優。君は・・・元、人間・・・?」

「そうだよ!狐優くんは、ここの家主?」

「うん・・・。でも、君は、帰って・・・。」

「・・・え?」

なんで?わからない。

「狐優!この子、多分、此処どこか分かってないから家がないよ!居候させてあげて!」

彩夏ちゃんは一生懸命頼んでくれる

「お願い!狐優くん!」

私も頭を下げる

「・・・1週間、様子見するから・・・それでダメなら返すからね・・・」


そう言って狐優くんは行ってしまった

取り敢えず、許可もらえたからOK?
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