第2章 第2章『始まり』
…待つとは言ったものの・・・今は朝だし、もしかしたら夕方とかに帰ってくる可能性もある
どうすれば退屈しないだろうか?
あいにく持ち物は何もない
これではまず何かをすることすら出来ない
やっぱり周りを探索した方がいいのだろうか・・・?
だが万が一迷子になったり動物にであったらどうしよう
動物には見える可能性が高いしこれでは吠えられるかもしれない
メリットデメリット両方あるから悩むんだよなぁ・・・
__こんな時に愛が居れば
そう思うと同時に胸に何かが突き刺さるような衝動が走る
私が愛を忘れない理由はなんなのだろうか
今まで一緒に過ごしてきたとかなら、家族も
仲良くした、なら他にもいる
一番一緒にいて楽しかったから?
ぽつぽつと思い出すのは殆どが、愛との思い出
そう考えると、一人でいると寂しいな、と言う思いがこみ上げてくる
でも泣いたら止まらなくなるから、涙があふれる前に目を擦ってストップをかける
思い出して泣いていたらキリがないから泣かない
早く誰か来ないかな、と思っても誰も来る気配はないし
しばらくは一人なんだな、と実感した