第4章 親父の浮気
藍、親父と智明で話をしている…そっと事務所を出ようとする……パシッ!手首を掴まれる……逃げられないか
智明
「どこに行くのかな〜♪」
藍
「ちょっと、お外に一服しに…」
智明
「タバコは吸わないよね〜♪ちょっと待ってな!」
親父と智明、携帯から皆んなに集合をかけている。火曜日のようだ…
親父
「藍、王さんに売った金を半分寄越しや〜幾らで売ったんや!」
藍
「抜け目が無いな!イイやんか、全部寄越し!うちも、軍資金が必要なんや!」
親父
「藍が金貯めてるのは知ってるが、組員が動くんや当たり前やん!」
藍
「300万で売るから半分の150万やで!譲歩はしないで!」
親父
「300万か…低いな〜♪」
親父、王さんに電話して、交渉を始めた……
親父
「よし、500万や!藍は150万な〜♪」
藍
「負けた……まあ、ええよ!しっかり届けてな〜♪」
智明
「さて、飯に行きますか!小料理屋に!」
事務所から3人で歩いて小料理屋に行く、小料理屋の暖簾をくぐり
女将さん
「いらっしゃいませ、奥の座敷にどうぞ。」
3人でお座敷に上がり…
親父
「日替わり三つや!」
女将さんがお茶とおしぼりを持ってくる
親父
「娘が引っ越して来るから、鍵を返して欲しい!藍は料理が得意でな〜♪毎日、美味しいもん作って待ってるんやて!親父冥利や!」
藍、ぶっ!お茶を吹き出す。おしぼりで拭く
女将さん、平気な顔で鍵を親父に返す…まもなくして、料理が運ばれて来て食べ始める
藍
「味噌汁…(泣)!美味いで…。久しぶりにちゃんとした飯や…」
智明
「そんな感動して、何を食べてたの?」
藍
「カレーが無くなったから、おにぎり…冷蔵庫は空っぽや!水が少し入ってる…買い物に行く時間は無かった…ちょっと、蔵に籠ってたん!」
親父
「また、しょうも無いものを作ってたんやろ!」
藍
「まあ、これから使うからええやん!」
ご飯を食べ終わり、親父が会計をして店を出る…事務所に戻り入って行く
親父、智明の後をついて行く…藍は事務所に置いた荷物を持ち……掴まる
智明
「昼飯、ご馳走様でした!デートしますので、お嬢さんはお預かりしますね!」
藍
「うち、お腹いっぱいやから…今日は帰って買い物するからまたな!」