第4章 親父の浮気
…話していたら到着したようだ。六本木ヒルズから近くコンクリート剥き出しのお洒落なビルに車が止まる
上田のオッさん
「着きましたね。親父さんが待ってますよ。」
藍、上田のオッさんと車から降りる。ビルの1階はフレンチレストランが入っている。エントランスを入りエレベーターに乗る。エレベーターに鍵を差して最上階を解除する。最上階の12階のボタンを押すとエレベーターが動いた…12階で降りて、ドアの鍵を開ける
白で統一された部屋、下には毛の長い白のラグが一面に敷いてある。長いガラスのテーブルに椅子も白、会議に使うようだ。ソファは12人位座れる。巨大なテレビがあり、周りはガラス張りで解放感がある。ソファに親父が座っている
親父
「待ってたで!」
藍、何を待ってたんや?こないな綺麗な場所に…親父、あんた刺されたんとちゃうんか?……ハァーと溜息…
藍
「朝早くから……暇やの!」
親父、小指の絆創膏を見せて…
親父
「切られたんやで〜!怖かったんや!(泣)」
藍
「アホか!上田のオッさんに迷惑かけて、いっぺん死んでこい!(怒)うちが、親父の玉取ってやる!金○の玉袋捻り潰して晒しモンにするで!(怒)皮伸ばして干物にして食ってやる!(怒)」
親父
「そないな怖いこと言わんといて!さて、移動するで!」
3人で事務所を出る。上田のオッさんは事務所の鍵を閉める。エレベーターに乗り1階に着き、エレベーターに鍵を差し閉めて、エントランス前の車に乗り込むと車を走らせる
浅草に着き、親父の事務所前で降りる。親父と上田のオッさんの後をついて行く、事務所のドアを開け藍は待っているように言われる。奥の扉を開けて入って行くと数人の組員がいて、無残な姿の男がいた
親父は組員に向かって
親父
「喋ったか?」
組員
「柳田組からですね。全部喋りました!」
親父
「柳田組に送り返しとけ!赤いリボン付けちゃれ!まだ、下手に動くなよ!みんなに言っとけ!」
組員
「分かりました。」
……3人は事務所を後にして、お昼を食べに行く。事務所から近くの小料理屋、昼はランチをやっているようだ。親父、上田のオッさんの後を付いて行く
女将さん
「あら、いらっしゃい!奥のお座敷にどうぞ。」
奥のお座敷に通され、3人でお座敷に座る