第7章 鍵の中身は……
藍、門を開けて入って行く…玄関までは枯葉があちら、こちらにはあるが、手入れがされている。歩きながら玄関に行きドアを開けるが閉まっている。中の様子は分からない。家の周りを歩いて見る…
中から人の気配がした……
藍、玄関に戻りチャイムを鳴らす
ビィー、ポン!
壊れているようだ
藍
「ご免下さい!どなたかおるんやろ!話しがしたいんや!」
中から…
「ドサッ!」
倒れた音がした……
龍太
「ご免下さい!大丈夫ですか?開けて下さい!」
……背後から
隣の人
「ここに入っては行けないよ。さあ、こちに来なさい。」
藍
「中で倒れた音が聞こえたんや!助けんと!」
隣の人
「いいから、こっちに来なさい。」
藍と龍太は玄関から離れて、門に歩いて行く…
隣の人
「うちは隣でこの家を管理してるんだ。この家には誰もいない。音が聞こえたのは朽ちてきてるから、床が剥がれたのかもな!」
藍と龍太は顔を見合わせる
藍
「ここの家の人は亡くなったんやろ!」
隣の人
「そうだね。ここは事件があった場所だ。判ってきたんだね。そうか、そうか」
龍太
「この家をよく知っている人を紹介して欲しいのですが…」
隣の人
「ここにはいないな。どこに行ったかも分からんからな。さて、帰るか。近寄らないようにな。」
藍、龍太は門の外から中を覗くが人の姿は見えない