第6章 転校生は……
智明、冷蔵庫から水を取り出し飲む。朝食の準備をしながら新聞を読む
藍、風呂から出て部屋に行き支度をしてリビングに行く
藍
「風呂に入ってサッパリや!風呂空いたで!」
智明
「オレも入って支度して来る!」
藍、冷蔵庫から牛乳を取り出して飲むゴク、ゴク、ゴク
藍
「プハーッ!美味いな!」
藍、リビングで智明を待つ間に新聞を読むと、週刊誌の宣伝広告に目が止まる。見出しは…白竜会と七瀬会がタッグを組む!巨大組織完成か?!
……加藤のオッさんの時と余り変わってへんな
智明が風呂から出来て
智明
「新聞見た?」
藍
「今、見たとこや…相変わらずな見出しや!品のないタイトルやけどね、事実やし!」
智明
「朝ご飯食べて出かけるよ!」
朝食を食べて、剛に大阪駅まで送って貰い新幹線に乗り込む
藍、新幹線の中で色々と考えて…考え過ぎて寝てしまう
智明、あらら、寝ちゃった。何か考えてたみたいだけど…藍には酷だな、受け入れるしかないからな。アニキも藍の事、気にしてたからな…お姫様の暫しの休息か…
智明、品川駅手前で藍を起こす
智明
「藍、起きな!着くよ!」
藍
「ふぁ〜!あぁーっ!良く寝たで!もう着くんか?」
智明
「着くから仕度して降りるよ!ワンピースのスカート直して、カーデガン直してほら行くよ!」
智明、丈の短いワンピースを直して、ワンピースより長いカーデガンを直してあげる。手を引いて降り口に行く
駅に降りる。乗り換えて原宿駅に着き散歩をしながら青山霊園に向う
智明、藍の手を繋いだままで歩いていると…男の人が声をかけて来た
男の人
「私、こう言う者ですが、そちらの女の子とお話がしたいのですが、お時間ありませんか?」
男の人が名刺を見せて話す
智明
「急いでるので、遠慮して下さい。今日はこの子の保護者ですので、失礼しますね!(怒)」
智明の凄みを感じて去って行く
藍、智明の様子を見て笑う
藍
「あははっ!智明、何をドス声かましてん!」
智明
「デートを邪魔するから、ついね!」
花屋に立ち寄り花を買い青山霊園に行く
藍
「広過ぎてアカンな!墓で迷子になってまうで!」
智明
「オレもたまに、なりそうになるよ!もう直ぐで着くから!」