第5章 僕らは奴隷探偵団
朝……
藍、目が覚めると……龍太に抱きしめられている…。温かい、龍太……ありがとう!……布団から、そっと出る
……酷い顔なんやろな…風呂に入って、サッパリしよう!風呂に行き熱いシャワー浴びて、気持ちを落ち着かせる……。手が勝手に震えてくる……藍は急いで身体を洗い風呂から出て居間を通り過ぎようとすると……
白竜さん
「おはよう!話しがあるからこっちに来い!」
白竜さんが立ち上がり、藍の腕を引いて居間に引き入れて座らせる。白竜さんはテーブルを挟み、藍の前に座る
白竜さん
「親父は病院に行った。命に別状はない。さて、今回の事だが……どこから話そうか…」
藍
「別に……いらん。構わなくてええよ。」
白竜さん
「勝手に話すな…今回、柳田組の飯山は騙されて金を上納していた。清水の指示により…だが、クスリが関わると足がつきやすくなる…ハイリスク、ハイリターンだ!」
藍
「もう……ええよ。」
藍、座りながら…手の震えを押さえる
白竜さん
「上田 智明は俺の弟だ、妾の子供だが俺は気にしていない……東京の七瀬さんに預けた、勉強するためにな!だから東京進出も考えてない…だが、清水は東京のシマを欲しがっていた……」
藍
「……。」
白竜さん
「東京ならクスリが捌きやすく回転も速い…そこに目をつけていた。七瀬さんと智明に協力して貰い、内部を探っていた。清水が横領した金額がでかすぎたから…次に事を起こす前に、先に動いて貰った結果がお前を裏切る形になった…」
藍
「信じなければええ事や……」
白竜さん
「お前の考えはまだ、幼な過ぎる…感情に走り過ぎるから周りが見えない。周りも自分も責めてはいけない。大人になれ!子供だからと言い訳するな!逃げるな!言ってる意味が判るか?」
藍
「……。」
頭だけを縦に降る
白竜さん
「お前は今日から俺が預かる。俺の元で勉強しろ!今日からお前は下隅だ!支度をして来い…出来たらでるぞ!30分やるから…出来たら声をかけろ。」
藍、自室に戻り支度をする……
龍太、支度をしている藍を見て
龍太
「行っちゃうんだね…止められない自分が情けないよ!何かあったら、頼ってね!駆けつけるから。」
龍太、藍を後ろから抱きしめる
龍太
「オレは決して藍を裏切らない…これだけは信じて!」