第5章 僕らは奴隷探偵団
清水
「るせー!信頼してない癖に、何がナンバー3だ!金の流れだけで、オレには一銭も入ってこない…少しぐらいはいいじゃん!ヤクの取引ほど儲かるものもはない…ヤクで新しい組を作りトップを狙うんだ!」
白竜さん
「ここまでやったら戻れないぞ!」
清水、拳銃で白竜を狙い定める……
清水
「るせー!死ぬのは白竜、お前だ!」
藍、清水の背後をキッチンから
シュッ!シュッ!シュッ!シュッ!
清水
「うっ、ワアァー!がっ、手が…オレの手が…ゔっ」
拳銃が手から滑り落ちる
血が滴り落ちていく…ポタッ…ポタッ
畳に血だまりが……出来る
警棒スタンガンで殴る…ゴチッ…バチバチ!
鈍い音が響き、焼け焦げた匂いが立ちこむ…
ドカッ!腹に膝蹴りを入れる
顔面パンチ、バキッ!シュッ!バキッ
グシャ!グチャ!ビチャ…
血が大量に畳に飛び散る
白竜さん
「もういいから!いいよ!」
白竜さんに抱きとめられる……
藍も返り血を顔から浴びている…
敦、健二は一部始終見て……
声をかけられない……
藍、伸びている清水を結束帯で手を縛り上げ……藍はそのまま風呂に入る
シャワー浴びて……
返り血を流しながら泣く……
声を殺して泣く……
裏切りがどんなに哀しいものか…
信じて裏切られるなら…
誰も近寄らせない…誰も…
シャワー浴びてバスタオルを巻き、自室に戻り着替える
そのまま、押入れに籠る…
コンコン!
龍太
「藍、入るよ!」
龍太が部屋に入って来る。押入れを開けて、龍太が入って来る……
龍太は黙って藍を抱きしめる。小さい頃から一人ぼっちになると…隠れてしまう。心を閉ざすたびに…押入れに入ってしまう。オレたちは弱い事が許されない…強いのが当たり前……裏切られるのも……当たり前…
藍、龍太にしがみつく……一人ぼっちはもう嫌だ……寂しよ…辛いよ……裏切らないで……裏切りは……辛いよ!どんな仲が良くても……裏切られるのなら……誰も信じない……誰も…信じない!自分だけ……自分だけは信じられる…泣きながら龍太にしがみつく
2人で抱き合いながら…泣いた……いつまでも……泣いた…
……顔が……涙で……グシャグシャだ…でも、泣いた…
……泣き疲れて……そのまま……