第5章 僕らは奴隷探偵団
白竜会の人
「大丈夫かな?擦りむいて血が出てる…」
ハンカチで藍の膝をあてる…
藍
「大丈夫や!オッさん、うちは子供やないで!舐めときゃ治るから心配は要らんよ!」
白竜会の人
「女の子なのに傷は駄目だ!消毒して上げるからおいで!変な事はしないから安心してね!」
藍、知らない白竜会の人に抱きかかえられて、事務所に入って行く。省吾も後についてくる
エレベーターに乗り、20階を押して降りると受付に綺麗なお姉さんがニッコリしている。そのまま入って行くと会社で社員が働いている……もっと奥に行くとガラッと一変して、ヤクザの事務所になっていた
応接室の椅子に降ろさる
白竜会の人
「ちょっと、待ってね!子猫ちゃん」
応接室から出て行った
省吾
「子猫ちゃん?ぶふっ!あははっ!」
藍、省吾をド突く!
……コンコン!応接室が開く
白竜会の人
「お待たせ!膝を消毒するよ!」
救急箱から脱脂を取り出し消毒してくれる
藍
「すまんな!おおきにな!」
白竜会の人
「勝手にやっただけ!お礼とか考えなくていいよ!」
藍
「??普通?お礼とかするん?アカン、全くもって考えてなかった!よし、オッさん飯奢ったる!」
藍、傷の手当をして貰い、勝手にオッさんの腕を引いてビルの玄関まで来てタクシーに乗り込み、蟹道楽に行く
店員
「いらっしゃいませ!今日は可愛い子を連れてるんですね、こちらにどうぞ!」
席を案内されてメニューを渡されるが、メニューを見ずに
藍
「カニをいいとこを三匹、死んでんのはアカン!と鍋を3人前用意してな!オッさんにビール、あっ!うちらにも早ようしてな!」
おしぼり、ビールをもって来てテーブルに置き退出する
藍
「助けてくれたオッさんに乾杯や!」
3人でグラスを合わせる
白竜会の人
「ぶっはは!オレの予定を無視したのは初めてだ!あははっ、オレが怖くないのか?」
藍、ビールをゴクゴク飲んでる
藍
「別に?何が怖いんや?助けて貰うたのは事実やん!」
省吾
「会社に行ったばかりでしたね!予定も聞かずにすいません。」
白竜会の人
「お礼をすぐ返されるのも初めてだ!あははっ!」
藍
「遠回しにお礼せいって聞こえたんや!うちら今日帰るから貸しは嫌やから…すまんな!」