• テキストサイズ

銀色の恋

第3章 襲撃



あと30秒─あと30秒したらここから出る…
そう自分に言い聞かせてカウントダウンを始めた。

25─…15…10…5…4…3…2………1

い、今だ…!
足を踏み出そうとした、そのときガシッと腕をつかまれた。

なに!?

「誰ですモガッ…!?」

声を出そうとすると口を抑えられる。

パニックになるあたしの耳元で男が言った。

「シッ!黙って。俺はきみの味方だ。
きみはここでじっとしていればいい。いい子だから。」

念のためにここにクナイを置いておくね、万が一敵が来たら俺を呼んで、そう言い残して男の気配はサッと消えた。

本当なら知らない男に言われたことなど信用ならないが、なぜか安心した。



/ 21ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp