第12章 本当のfirst kiss
だけどお互い恥ずかしくなり、
二人して顔を赤くしながら
黙り込んでしまった。
その沈黙をやぶったのはツナ君だった。
ツナ「ね、ねぇ・・妃莉ちゃん」
『な、なに?』
ツナ「えっと・・・その・・・
妃莉ちゃんが動けない時に
卑怯だとは思うんだけど・・・」
『???』
ツナ「・・・・抱きしめてもいいかな?///」
『え・・・?///』
ツナ「両想いになれたのが嬉しいってのも
あるけど、妃莉ちゃんが
目を覚ましてくれたっていうのが
すごく嬉しいんだ。」
『ツナくん・・うん・・いいよ・・//』
ツナ「ホント・・・?」
私は頷いて・・・
『ツナくん・・・ぎゅってして?///』
ツナ「妃莉ちゃん、かわいい・・・///」
そう言って私を優しく抱きしめてくれる。
『ごめんね、ツナくん。』
ツナ「ん?どうして謝るの?」
『私もツナ君をぎゅってしたいのに
体が動かなくて・・・』
ツナ「そんなの気にしなくていいよ。
妃莉ちゃんが完全復活したら
今の分も抱きしめてもらうことにするからさ。
だからいまは俺が妃莉ちゃんを
いっぱい抱きしめるね。いいよね?」
『もちろん。いっぱい、ぎゅってして?』