第12章 本当のfirst kiss
『ツナ・・・くん・・・?』
ツナ「まだ言うことじゃないかもしれないし・・・
言うつもりもなかったんだけど・・・」
私はツナ君が言ってることの意味が
わからなかった。
ツナ「・・・俺は妃莉ちゃんのことが・・・」
ツナ君が真っ赤になりながら話すから
私も顔が赤くなっているような気がした。
ツナ「す・・・すき・・・///」
『え・・・?///』
ツナ「俺は妃莉ちゃんのことが好きなんだよ。
だから我儘かもしれないけど、
俺から離れようとしないで!」
ツナ君がそんなに私のことを
想っていてくれていたなんて・・・・
ツナ「え!?妃莉ちゃん、そんなに
嫌だった?」
ツナ君がびっくりしたように言う。
『嫌だんて思ってない・・・』
ツナ君がどうしてそんな風に思ったのか
わからなかった。
ツナ「じゃあどうして泣いてるの?」
『え・・・?』
私が泣いてる・・・?
ツナ君の言葉にそっと自分の頬に触れてみた・・・。
すると手に冷たく濡れた感じがした。
『これは・・・その・・嬉しくて・・・』
ツナ「え?うれしい・・・?」
『ツナ君に好きって言ってもらえて
嬉しかったの。』
ツナ「それって、もしかして
妃莉ちゃんも俺のこと・・・」
『うん・・・私もツナ君のこと
好きだよ・・・///』
まさか私が男の人を好きに
なれるなんて思ってなかった・・・
今まで男性は私の中で
苦手な存在だったから・・・。
ツナ「本当・・・?
嘘じゃないよね?」
『嘘じゃないよ』
そう言ってツナ君に笑顔を向けた。