• テキストサイズ

アンバランスな恋模様Ⅱ

第7章 33日目










暫くして、満足げに「はい、どうぞ」と見せられたソレは、お世辞にもうまいとは言えない。



「………は、あ」



そんな反応しかできない私。だ、ダメだ、嘘がつけない。



「なにその反応」



むしろ私が問いたい。なぜこのクオリティーで自信があったんですか、二宮さん。



「嬉しくないの?」

「う、嬉しい嬉しい!」



慌ててもう1度白い紙に視線を移すと、彼の書いてくれたその絵には「わたしの」という綺麗な文字。それは彼が書いた、という意味のサイン。



「他に誰が描いたって言うんですか」



丁寧な彼に笑うと、 「違う」そう言われた。








/ 141ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp